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欠乏症

 
ダンゴムシのように丸くなりおって!
2012年05月21日

今年のトマトは今のところ順調です。

 

 

 

 

と思っていたら、

 

 

どうもちょっと様子がおかしい…

 

 

これ。

 

 

 

 

下葉はしっかりと展開しているのに対して。

 

 

上位葉は丸くなって正常に展開していない。

 

 

畝全体を見てみると、

ほとんどの株において同様の状態が見られる。

 

 

ぬぅ…

 

 

対策を考える上で、

 

 

まずはこの現象をいかに理解するか!?

 

 

前提として、

 

このトマトはハウス雨よけ栽培です。

数日前に液肥をやりました。

 

 

観察事実として、

 

 

・下位葉も上位葉も葉色は正常(濃すぎず薄すぎず理想的な色)。

・病斑や外傷も見られない。

・生長点にも異常は見られない。

・上位葉は周縁が立ち上がる方向へ丸まるわけではなく、

周縁が垂れ下がる方向へ丸くなっている。

 

 

これらの事実を基にして考えた結果、

 

 

対策は、

 

 

ただ水をやるのみ!

 

 

さっそく水をやりました。

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双葉テスト
2012年04月11日

同じ畝の中で、

 

しかもすぐ近くで、

 

 

 

 

こんな双葉と、

 

 

 

 

 

こんな双葉が。

 

 

ええ、

もちろん後者の方が生育良いわけですが、

 

 

これは単純な話し、

 

 

肥料を与えたか否かの違いです。

 

 

これほど明確な差が出るのは、

 

 

この場所が、

いわゆる窒素飢餓という状態にあるから。

 

 

当ファームでは剪定枝資材を有効活用していることは何度も述べていますが、

 

 

その使い方によってはこのような現象を引き起こします。

 

 

生成段階で全く同じ剪定枝資材であっても、

 

 

その後の経過の違いで栽培に与える影響は全く変わってきます。

 

 

じゃあなぜ窒素飢餓を招く使い方を今回したのかって?

 

 

そりゃ、

 

 

時間と土地が足りてないからだ!

 

 

まあしかし、

窒素飢餓が起こることは播種前から分かっていました。

 

 

今回あえて肥料を播いたところと播いていないところを設けたのは、

その窒素飢餓効果を効率的に打ち消す施肥法を実験するためです。

 

実際のところは、不都合なのは窒素飢餓だけではないのですがね。

 

 

実験はうまくいきました。

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春野菜の近況
2012年02月19日

ハウスで生育中の春野菜たち。

続々々登場!!

 

 

久しぶりに見てみると、

 

 

生育がイマイチ…

 

 

 

 

下の列は青々してるけど上はイマイチ…

 

 

上のような状態のものが多いのです。

 

 

原因は何かと考えつつ、

 

 

ふと、

畝ではなくハウス壁際の非耕耘エリアを見てみると…

 

 

 

 

!?

 

 

そうか。

最も単純な解釈が成り立つ。

 

 

この寒いのに初期生育をこじらせていては、

早期とう立ちという最悪状況を招きかねない。

 

 

早急に対策を、

 

 

打ちました。

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各作目の特徴を理解すべし
2011年11月30日

圃場の中に、

水菜、小松菜、法蓮草の三種の領土が接するポイントがある。

 

 

 

 

ご覧のとおり、

上の小松菜と右下の水菜は、

その種独自の緑色を発揮し、生育良好です。

 

 

その一方で、

左下の法蓮草は法蓮草のように見えず、

何やら黄色がかっている…

 

 

実はこの現象は初めてではなく、

法蓮草はこれまでのセレクトファームでは生育不良の多い品目となっております。

 

 

上記三種のエリアは全て剪定枝投入圃場であり、

ほぼ同様の経過とたどってきた場所です。

 

 

にもかかわらず、

法蓮草の生育だけ悪かった。

 

 

まあ法蓮草は、

土壌のpHや排水性などに関して他の野菜よりもデリケートなところがあるのは栽培家の間では常識。

 

 

そして、

 

 

 

 

このように、

同じ剪定枝投入圃場と言えど、

今年の1月の法蓮草は生育良好であった。

 

 

剪定枝の使い方が違うから結果も異なるのです。

 

 

これらの事実を基にして、

より法蓮草の特徴に対応した栽培法を練るつもりです。

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ムシキングの贈り物
2011年09月19日

ただいま秋冬野菜の植え付けの時期が続いており、

 

 

育苗も行っております。

今年のブロッコリー育苗やいかに

 

 

育苗培土の主成分はいつものごとく、

 

産業廃棄物である剪定枝から作った土です。

進化した(だろう)育苗培土

 

 

この土をふるいにかけていると…

 

 

 

 

また例のものが粗い濾過物として得られます。

自然の有機物分解機構が味方してくれる

 

 

何か名前があった方が話しやすいので、

この物体をカブトペレットと命名しましょう。

 

 

上記の去年の記事ではこのカブトペレットの性能について、

通気性しか挙げていませんでしたが、

 

 

このペレットの能力はきっとそれだけではないはず。

 

 

これは木や葉がカブトムシによって細かく破砕されてその消化管を通過したものなので、

 

保肥力及び保水力に優れた微細粒子の集合体ということになるでしょう。

 

そしてカブトムシやその腸内細菌も分解・吸収しきれなかった栄養成分や、

腸内細菌の死骸に由来する栄養成分も含まれるだろうから、

 

植物にとっての養分も含んでいると思われます。

 

 

植木鉢の底に敷く通気性確保の資材として、

一般的には軽石やパーライトなどがありますが、

 

上記の点だけでもカブトペレットはこれらよりも優れた特性があるといえるのでは、

と思います。

 

 

さらには病害虫被害を低減する効果も期待できると予想しています。

再現なった!

 

 

まあ、

生産量とその生産コスト(ふるいにかける手間)を考えると、

このペレットの実用的価値は弱弱しいものですが。

 

 

でもおもしろい素材です。

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田の恵みを作物へ
2011年07月24日

まあ夏の畑仕事といえば、

 

 

草刈でしょう。

 

 

いい加減ほったらかしにし過ぎたところを、

そろそろ制圧しなければなりません。

 

 

完全制圧とはいきませんが、

一定の範囲を刈り倒しました。

 

 

ここには秋冬野菜を植える予定なのですが、

 

 

 

 

このように草刈後に米ぬかを散布しました。

 

 

植え付けの直前ではマズイですが、

 

 

分解に要する一定の時間があれば大丈夫だろうと。

 

 

都合のいいことに、というか狙ったのですが、

 

ヌカを播いた直後に雨が降りました。

 

 

分解には当然水がいるし、それ以前に鳥などにヌカが食い荒らされますから。

木質化したアブラナ花茎の分解促進を試みる

 

 

そして降雨後には、

 

 

 

 

カビるんるん♪

 

 

これは同様にヌカを播いた他の圃場の写真ですが、

ほんと、

米ぬかの、微生物の増殖を促進する力はすごいですね。

 

 

一口に微生物といっても、

細菌や真菌、原生動物、線形動物など非常に多様ですが、

 

 

米ぬかはこれら微生物の増殖にとって理想的な成分を含んでいるのでしょう。

 

 

ただエネルギーとしての糖質が多いだけじゃない。

米ぬか中には有用な成分な色々あります。

 

 

だから畑に播いてます。

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家畜糞にも使用価値は確かにある
2011年06月15日

ここ数日トマトの話しばかりですが、

 

懲りずに続けたいと思います。

 

 

例のトマトの生育不良に関して。

6月はトマトテストマンス

 

 

上記リンク先中のトマト写真の比較では、

鶏糞の効果ではなく単なる経時的な変化の可能性も残りますが、

 

 

 

 

この写真。

 

これはミニトマトですが、

土壌環境は今まで議論してきてるトマトと同じです。

 

ただ違いは、

このミニトマトのところはマルチが強風でぶっ飛びそうになったので、

そうなる前にマルチをはがしたのです。

 

 

だからトマト周囲の雑草の様子が見て取れる。

 

 

そう、

トマト周囲の雑草だけ生育が良いでしょ?

 

 

同じ現象がほぼすべてのミニトマトの株元で見られた。

 

 

これは鶏糞施用が効果あったことを示しているしょう。

 

 

石灰施用の前後ではトマトの生育に変化は見られませんでしたから。

 

 

ということで、

 

 

雨前にまた鶏糞をやっときました。

 

 

しかし単なる土壌の要素欠乏だけが生育不良の原因とは思えないのだが…

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試みは成功か否か
2011年05月29日

昨日もお伝えしたトマト。

たまには笹の有効活用

 

 

このトマトたちは季節的限界かで書いた通り、

剪定枝投入圃場です。

 

 

そして、

剪定枝の投入の仕方を、去年とは少し違うやり方で試しています。

 

 

一口に剪定枝と言っても、

処理の期間や方法によってその性質は大きく変わりますから。

 

ちなみに今年の育苗培土にも剪定枝を用いましたが、

それは一年間雨ざらしにしたもの。

鉄などの成分は少ないですが、保肥力や通気性など、

様々な点で優れた培土でした。

 

 

今回は、

この新たな資材投入法の効果を見るためと、もう一つ保険の意味で、

剪定枝を投入せず別のことをした畝にもトマトを植えています。

 

 

 

 

昨日のこの写真は、

剪定枝を投入していない畝のものですが、

定植時から明らかに生育が良くなっています。

 

 

一方で、

剪定枝投入畝のトマトはこちら。

 

 

 

 

うむ。

 

見事に、

剪定枝による負の影響がまさって見えますね。

 

 

予想はしていたので驚きはしませんが、

 

この生育悪化の原因をしっかり理解することが、

今回の実験の意味としても、また当然トマトの正常な生産のためにも重要です。

 

 

この生育悪化(下位葉の黄化と上位葉及び生長点の生育遅延)は、

根での養分吸収が正常に進んでいないことによりますが、

 

 

この原因はパッと思いつくだけで以下のものが挙げられます。

 

 

①根が生物的な攻撃により壊死した(病原菌の感染など)

②土壌の化学的な障害により根が壊死、または養分吸収できない(極端なpHなど)

③熱により根が壊死

④土壌の可吸態養分が不足している

 

 

このうち、

最悪なのが①。

①の場合、このトマトたちは早い段階で枯死する危険がある。

 

 

逆に一番ラクなのが④。

おそらくここで不足しやすいのはNかPあたりだと思うので、

④が主因だとすれば鶏糞をやれば解決すると思われる。

 

 

まあそんな感じで、

④であることを祈りながら、

明日も頑張ります。

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やっぱ観察が原点
2011年04月23日

鉄欠乏(と思しき)症状への対策を述べてきました。

金属は大事

蒼の贈り物

 

 

さて、結果はどうなったかと申しますと…

 

 

before↓(ただし、定植後)

 

 

after↓

 

 

新葉はきっちり緑が戻っていますね。

 

 

ただ、今回は畑に定植してからの変化を見ているわけで、

 

畑の土には多様な成分があるから、

今回施した鉄対策が緑の復活の決定的な要素だったのかは分からない。

 

 

とはいえマイナス要素はなかったし、緑が戻ったことは事実なので悪くはないでしょう。

 

この定植した場所は鉱物メインの土であり、

鉄欠乏だという仮説が正しければこの鉱物メインの土で新葉の緑がすぐ回復したのも納得がいく。

 

 

今回の一件で重要なのは、

 

鉄欠乏(と思しき)症状の主因が定植の遅れにあったとはいえ、

 

今回苗に使用した培土の弱点の一つが把握できたことです。

 

 

定植遅れにより、

NPKなどの多量必須要素よりも鉄などの微量要素の欠乏症状が先に表れたということは、

やはり潜在的にその培土は可吸態の鉄が不足していたといえる。

 

 

そういった結論に至ったならば、

 

なら、

培土の素材の配合を変えればよい。

 

 

どのようにか?

 

 

それはすでに述べました。

 

 

このように、

 

①現象の観察

②仮説の立案とそれに基づいた対策の立案

③対策の試行

④結果の観察と評価

⑤対策の採用あるいは再検討

 

という過程を経て、

 

技術というのは発展していくものでしょう。

 

 

今眼前にある光景の中から、

おそらく未来の人たちはより多くの有用な情報を引き出しているに違いない。

 

 

中々難しいけれども、

出来るだけ多くのことに気付き、有用化していきたいですね。

 

 

その考える過程や、対策がはまったときってのは、

 

めっちゃおもしろいから。

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蒼の贈り物
2011年04月18日

今日も眠た~い、

 

 

けど、

 

 

栽培現場で学ぶ無機化学の続きといきましょう。

 

 

調製したクエン酸鉄溶液は適当に欠乏株にぶっかけとくとして、

 

 

この緊急対策とは別に恒常的に鉄を供給する対策が必要となる。

 

なぜなら、

クエン酸と釘との反応液がFe2+と思しき緑色に着色してくるまでには数日かかるし、

クエン酸の費用も要る。

だからこの方法は時間やコストの点で恒常対策とするにはベストではない。

 

 

じゃあ鉄を少しずつ毎日供給するにはどうするか?

 

 

前回も言いましたが、

幸いにも鉄という物質はその辺に溢れています。

 

 

今欲しいFe2+は還元状態のイオン。

なら、

還元状態の鉱物をとってくればそこには鉄が含まれているでしょう!

 

 

そう。

 

 

それはつまり、

 

 

青粘土!

 

 

うちの畑において最も還元的な環境といえば、

 

それは、

 

 

周囲の溝!

 

 

さっそく溝を掘り返すと…

 

 

 

 

速攻で出てきた!

 

 

まさしく青粘土!

 

 

あとはこれを砕いて、

欠乏症の出ている苗のポットに振りまけば完成。

水やりをするたびに少しずつ溶けていくでしょう。

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栽培現場で学ぶ無機化学
2011年04月16日

金属は大事

では、どうやって欠乏症に対策を打つか?

 

 

かなり黄化していたので早急に届けるという緊急対策と、

少量を常に供給するという恒常対策という二点に分けて考えます。

 

 

まずは緊急対策について。

 

 

水溶液中に電離した鉄イオンを届けることを目指すわけですが、

鉄イオンにはFe2+とFe3+があります。

 

 

根表面での陽イオン交換において、正電荷の価数の少ないイオンの方がより吸収されやすいので、

できればFe2+の供給を目指します。

 

 

さて、では実際に何を鉄供給源として与えるのか?

 

より低コストで容易に手に入る資材で効率的に供給したい。

 

幸いにも鉄という物質は身の回りの至る所に溢れています。

 

 

ってことで、

 

 

 

 

素材は釘!

 

 

ただ、

当然釘を水に浸しただけで簡単に鉄が溶け出てくるわけありません。

 

鉄を溶かすには酸が有効であり、

なおかつ、イオン態の鉄を安定化させるためにキレート作用をもつ物質があればよい。

そして当然、この物質も簡単に手に入るものでなければならない。

 

 

となると、

鉄の相棒は、

 

 

クエン酸に決定!

 

 

クエン酸は天然にありふれた物質であるだけでなく、

薬局や日用品店で簡単に手に入ります。

 

 

酸としての強さは鉄を溶かすには物足りませんが、

クエン酸にはキレート作用がある。

また、化学式からして還元力もありそうでFe2+を優勢に発生させてくれそう。

 

 

ってなわけで、

クエン酸溶液に釘を入れたのが上の釘の写真なわけですが、

鉄表面に気泡が発生しているのがお分かりでしょうか?

 

 

これはおそらく、

金属の酸化に共役して起こったH+の還元によって発生したH2

 

 

釘表面は亜鉛でコートされていることが多いらしいので、

鉄よりもイオン化傾向の大きな亜鉛がいち早くイオン化してH+に電子を与えたのでしょう。

 

 

この溶液、初めは無色ですが、

数日おけばこうなります。

 

 

 

 

若干緑っぽいのがお分かり頂けますでしょうか?

 

 

この中に存在する要素のうち、

緑色のものといえば、

 

 

Fe2+しかない。

 

 

ってなわけで、

緊急対策のための資材の調製は成功でしょう!

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金属は大事
2011年04月13日

黄信号を見逃すな!!

から引き続き、欠乏症のお話です。

 

 

 

 

まあこれは基本的なことなのですが、

欠乏要素を特定する上でまず初めに注目するのは、

黄化が上位葉と下位葉のどちらに生じているのか?ということ。

 

 

NPKMgなど、植物体内で移動性の高い要素は下位葉から上位葉へと再移動され、

その結果下位葉が黄化してくる。

 

一方、

CaやFeMnなどの移動性の低い要素はこれができないために上位葉が黄化してくる。

 

 

この写真からは分かりづらいとは思いますが、

今回の場合は後者。

明らかに上位葉が黄化しています。

 

 

また、Ca欠乏の場合は生長点での生長が止まったり、

生長点の形態に異常が生じてくるので、

 

今回は当てはまらない。

 

そもそもこの培土は五大多量必須要素の欠乏は簡単には起こらないように設計してあります。

 

 

ということで、

 

少なくともFe、Mn、Zn、Cuあたりの欠乏にまで絞り込めました。

 

 

後はまあ、野菜前線-タキイ種苗などを見ると、

鉄欠乏の症状が今回の症状とジャストミートしたので、

これだろうと。

 

 

鉄って元素はその辺になんぼでもあるし、

地殻中に占める割合も確か上位5位くらいには入ってたと思うから、

 

吸収効率を別にすれば、

植物にとっては手に入れやすい素材だと考えられる。

 

具体的な数値は知りませんが、

鉄は微量要素の中では要求量の多いものなのかもしれませんね。

 

 

鉄の多い食材と言われれば、レバーの他に法蓮草や小松菜が挙がるけど、

亜鉛の場合は肉類やカキの他に野菜ではなく海藻とかが挙げられるし。

 

 

ま、こんな感じでとりあえず鉄欠乏と仮定して、

 

 

では次はどうやって欠乏症に対策をうつか

を考えます。

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黄信号を見逃すな!
2011年04月11日

現在、春野菜から夏野菜まで、

育苗ハウスには色々な野菜たちがいます。

 

 

その中の一つに…

 

 

 

 

黄信号が灯っている!

 

 

これは春菊の苗。

 

 

黄信号(黄化)にはいくつかの原因が考えられますが、

 

温度が極端な低温や高温でなく、

なおかつ水も十分に与えられているならば、

 

それは欠乏症である可能性が高い。

 

 

写真の春菊ですが、

本葉が7枚くらい出てますよね。

普通は本葉3枚程度で定植するのがベストなのですが、

定植できずに今に至りました。

 

このように長時間定植されずにいたので、

なおさら特定の栄養素が欠乏したと考えられる。

 

 

では何の要素か?

 

 

欠乏症の要素を考えるとき、

通常の圃場における栽培では、

三大栄養素のNPKにCaMgを加えた5大多量必須要素のいずれかの欠乏を疑います。

Ca欠乏が立ちはだかる。

 

 

これら以外の要素は基本的に微量要素で、文字通り微量吸収できればよいので、

無茶な連作や石灰など単一成分の過用などがない限り、

基本的に圃場において欠乏することは考えづらい。

 

 

ただ、

今回はこの限りではありません。

 

 

なぜなら、

今回の現象はセルトレイやポットで育てている苗で起こっている。

 

トレイやポットという閉鎖系では、

そこで使用されている培土の成分次第では微量要素の欠乏も十分考えうる。

 

 

この上で、

さあ何の要素の欠乏かを考える。

 

 

使用した培土の材料などからして、

 

これは、

 

 

鉄欠乏と見た!

 

 

その心は…

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干ばつからの生存者
2010年09月22日

発展途上のフロンティアで勢力を拡大するツワモノたち

↑この続き。

 

 

実はこの圃場の欠乏症キャベツ・ブロッコリーたちは、

猛暑続きの毎日の水やりの負担に耐えかねた農園主によって見捨てられました。

 

 

ところがどっこい!

 

 

 

 

なんと草むらの中から生存者が発見されたのです!

 

 

キャベツはぽつぽつ、ブロッコリーは大部分が生き延びていました!

 

 

9月半ばからようやく暑さが落ち着いてきて雨も降るようになり、

そのタイミングで息を吹き返したようです。

 

 

猛暑から学ぶこともあるで書いたように、

高温と保水の悪さこそが欠乏症の大きな原因だったのだろうと、

 

この復活劇からも分かるわけです。

 

もちろん、原因はそれだけではないのですが。

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発展途上のフロンティアで勢力を拡大するツワモノたち
2010年09月21日

猛暑から学ぶこともあるの話しですが、

 

 

実は昨日の写真がその圃場の写真です。

青々と茂るのは…

 

 

このように、

 

まとまった雨さえあればイネ科雑草が一気に繁茂する状態なわけです。

 

キャベツやブロッコリーの生育は少なくとも8月にはかなり悪かったのに。

早過ぎた

 

 

イネ科なら水分不足で可給態カルシウムが少なくても繁茂できる。

また、イネ科はCaに限らずMgやKなどのミネラル量減少にも強いものが多い。

 

 

なのでこの圃場でイネ科が繁茂するのは当然。

 

このことはCa欠乏が立ちはだかる。でも書きました。

 

 

そして、

 

 

 

 

この写真のように双子葉のカボチャもまた、

 

この同じ圃場で青々とかなり生育のよい状態にある!

 

 

カボチャの低塩基耐性に関するデータを見たことはないが、

カボチャの吸肥力の高さは有名だし実際肥料の少ない状況にも強いので

 

このカボチャの繁茂状況もまた納得なわけです。

 

 

まあこれらの話しは雑草に関するものであり、

(このカボチャはこぼれ種由来の雑草)

 

重要なのは作物の状況なわけですが、

 

 

まあこんな感じで、

座学で知った知識や一般定説などが実際のフィールドでの現象ときっちり符合するのを再確認するのも悪くはないでしょう。

 

こういう過程を経て初めて座学知識が自分のものになる、っつう気がしません?

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早過ぎた
2010年09月01日

キャベツ・ブロッコリーに出たCa欠乏。

 

 

 

 

Ca欠乏だからと言ってその場にカルシウムがないとは限らない。


むしろ、Caはあるけれども何らかの理由で吸えないという場合の方が多いだろう。

 

 

原因について色んな可能性を考えたけれども、

さしあたって重要なことは、

この圃場にさらに次の苗たちを定植すべきかどうかということ。

 

 

昨日、たまたまブロッコリーの一つが(おそらく)ネキリに倒されていたので、

株を引っこ抜いてみた。

 

 

そしたら分かりました。

 

吸えない理由が。

(写真とるの忘れました…)

 

 

結局、

この圃場はまだ早過ぎたということです。

 

 

さらなる時間と水が必要。

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Ca欠乏が立ちはだかる。
2010年08月29日

現在の栽培において最も楽しみであり、かつ恐ろしい部分でもある例の圃場はどうなったでしょうか。

再現なるか

 

 

 

 

 

ふむ。

 

 

欠乏症が出てますね。

 

 

カルシウム欠乏ですね。

 

 

上位葉が黄化していることから移動性の低い要素の欠乏だと考えられる。

この時点では多量要素であるCaと微量要素であるFeやMnの欠乏が考えられます。

 

 

ただ幼苗の時点で微量要素が欠乏するのは考えづらい。

有機資材を相当多投したとはいえ元々の粘土的成分ももちろんあるし、

そもそも去年まで通気性・排水性の激悪だったこの土地。

水田土壌に打ち勝つべく…

 

元々還元状態の鉄はそこそこあったと推測できる。

 

 

もう一つ、欠乏症の出方も葉の先端部より葉の両脇の方に黄化が現れるという特徴が見て取れた。

これはカルシウム欠乏の特徴。

 

 

さらにもう一つ。

キャベツとブロッコリーを植える以前ここはイネ科雑草の群集が占拠していて、他の圃場以上にイネ科率が高かった。

資材多投前の状況と比べてもイネ科率が上がっていたように思う。

 

イネ科はCaの代わりにケイ酸を構造保持に利用するためCaの要求量が少ない。

 

 

だから、イネ科の優占もこの圃場がCa不足であることを支持する。

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寒ぅっ!
2009年03月30日

っていうのは、僕のギャグへの反応のことではありません。

 

 

セレクトファームの育苗第一陣を切り、その定植の様子をお伝えしたサラダ菜。

巣立ちの時期

 

 

 

現在の様子はと申しますと…

 

 

下位葉が軽く枯れてきてます。

 

 

ぬぅ…

 

思うに、この症状はこのところの「寒の戻り」による低温障害ではないでしょうか?

 

霜については被覆資材で防いではいますが、それでもハウス内で育った彼らにとっては最低気温が-1~3℃にもなる最近の状況はちとキビしい、ということなのでしょう。

 

もちろん、ハウス外に慣らすという手順は踏みましたが、その時期がちょうど寒の戻りに入る前の異様に暖かい時期でしたからね。

 

文字通りぬくぬくと育ってしまったのでしょう。

 


最初はカリウムあたりの欠乏症かと思いましたが。

どうも違うように思います。

低温の結果として欠乏症を誘発しているという可能性はありますが。

 

低温障害について詳しくはないのですが、どうも障害の出方は種によって異なるようですね。

 

写真はありませんが、当ファームのリーフレタスの場合、上の写真のサラダ菜のように縁から枯れ上がるのではなく、葉全体が黄~白っぽくなってきます。

 

まあ、温床に決着をつける!でも記したように、同じ科(この場合はナス科)でも低温への適応性がこれだけ異なるわけですから、低温障害の出方が異なるのは当然ですね。

 

生体反応を司る酵素や構造タンパクの構造・性質は温度によって大きく変わりうるもので、このタンパクの組成が種によって異なるから温度障害の出方も変わってきて当然。

 

低温が生体反応の具体的にどこらへんに悪影響を及ぼすのかは分かりませんが。

ま、そのへんは、我らが情報化農業研究所の齋藤が詳しく教えてくれるでしょう。

 

しかし、寒い・暑いというのは僕らも感覚で分かるので、障害の原因としては分かりやすいでしょうか。

ま、今回も低温だけが原因とは言い切れませんが。

 

おそらく、以前のカボチャの病気についても、低温障害で生体反応が弱まったところに菌が入り込んだという二次感染ではないかと考えています。

坊ちゃん危機一髪!

治れ、坊ちゃん!

 

つまり、「播く時期が早過ぎた」というごくごくありふれた後悔が募るわけでして…(ToT)

 

ま、とにかく、

これから新規就農しようと思っている人は!

俺の失敗をよく見ておけ!!

 

 

 

ま、なんにせよ、伝えたかったのは、このレタス類たちを無事に育てるために悪戦苦闘しています、ということです。

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