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2009年8月
つい先日のこと、
日頃から懇意にして頂いている㈱坂ノ途中の方々とともに、
当ファームの野菜をお使い頂いている飲食店さんの改装オープン記念にお邪魔させて頂きました!
今回お邪魔させて頂いたのは、京都三条の創作居酒屋 悠悠亭さん。
プロ料理人の方に料理して頂いた自分の野菜を食べるのは初めてかもしれない。

↑うちの野菜たちをお使い頂いている有機野菜メニュー。
いやぁ、ワクワクしますね!!
今回は、お出し頂いたお料理の一部を紹介致しましょう!
居酒屋さんなので、やはりまずは付け出しが出てきます。

↑ツルムラサキを軽く敷いた上にエビ、トマト、アボカドなどがあしらわれた一品。
付け出しの料理の名前は分からんけど、
ツルムラサキがこんな風に使われるとは意外でした!
そして、
なんしか、
美味い!
特に食感が最高!!
ツルムラサキ、エビ、アボカドそれぞれ食感に特徴のあるものですが、うまくマッチしていてもっと食べたくなります♪
お次は、

↑夏野菜のジュレ!
これもお店の方いわく、
「ほとんど調味料を使わず素材の味を生かしている」とのこと。
確かに、ソース(あんかけ?)の味付けはごく薄い。
しかし。
しかし!
これまたメチャ美味なのですよ~!
ぶっちゃけこれデザートでいけんじゃね?
ってくらいの、爽やかな素材の甘味がひきたっています。
特にナスとトマトの風味・食感はヤバすぎましたね。
モロヘイヤの意外性とわずかに加えられた大葉の香りも良いアクセントになっていました。
ホンマ、こんなに美味かったのか、俺の野菜!!って気付かされましたよ(笑)
いやいや、やっぱ一流の料理人さんの手にかかるとメチャメチャ美味くなるんすね!

↑マネージャーさんに写真を撮らせてもらいました。
食材の仕込みから料理、接客に至るまで経営の全体に関わってらっしゃるようで、すごい方でした。
そして上の写真の左下に見えるものは!

ショーケースに所狭しと並べられた我が野菜たちですやん!
(別の生産者さんのものも含む)
綺麗にレイアウトして下さりありがとうございました!!
これを見て上の料理を食べたくなった方は!
一刻も早く悠悠亭に行くべし!!
7月末のニンジンをはじめとして、既に秋冬作が始まっています。
アブラナ科では、キャベツ・ブロッコリー・白菜などの大物野菜はこの時期から種まき・育苗が開始されます。
発芽直後の双葉↓。
アブラナ科らしさを感じますねぇ。

こいつらは今…

こんな感じで本葉を展開しています!
しかし、お約束。

虫どもの攻撃に晒されている!!
写真の虫はハバチ。
他にも、アオムシ、ヨトウムシなど各種イモムシどもが総攻撃を仕掛けてきます。
でも負けません!
きれいなアブラナ科野菜をお届けできるように頑張ります!!
そういえば、
今から遡ること数週間前の盆の時期に、
京都の大文字焼き(送り火)なるものを見る!
という口実の飲み会に行ってんけど。
出発が送れたために、俺が到着とほぼ同時に消火!!
魂を送る火か神さんを祭る火かなんか知らんけど、
もうちょい俗世の俺ら愚民どもの目も楽しましてくれよ!!
軽く悔しいから、後で写真をもらって心ゆくまで見たったわ!!

まあしかしな。
ぶっちゃけたはなし、
みんな盛り上がってて、
誰ひとり送り火のこと気にしてなかった。
まあしかし、
リアルに、
農業とはまったく関係ない内容ですな。
前回、新規就農者は特に獣害に遭いやすいと思う、
と書きました。
新規就農者がまず最初に苦労するのは農地の確保ですね。
親のあとを継いだ方とは違い、新規就農は全ての設備を自分で手に入れないといけません。
何らかの知り合いのつてがあれば比較的簡単に農地を確保できるでしょうが、新規でそういう方は少ないでしょう。
特につてがない場合、就農者ウェルカム的な自治体の担当課に相談に行く方が多いと思います。
このような受け入れ先は、多くの場合山間部などの比較的過疎地だったりします。
山間部、過疎地…
かなりの高確率で獣害多発地帯じゃないですか!
もちろん、このような就農者受け入れの動きにケチをつけるわけではないですが、受け入れ側としても就農者が地域に定着してくれないと意味がないでしょう。
今後このようなルートで就農される予定の方は、事前に入念な下調べをすべきです。
また、つてを頼りに平野に近い農地を確保できたとしてもそこで獣害が発生しない保証はないですし、また発生しないとしても新規の人に回ってくる土地と言うのはなんらかの”いわく”があるものです。
排水性、保水性が劣悪、トラクターが入れない、車が横付けできない、木やススキがうっそうと茂っているなどなど。
当ファームの旧メイン圃場の排水性については既に述べた通りです。
当ファームに限らず新規の人には放棄水田が回ってくることが多いようですので、水田跡地の排水性改善策は多くの新規就農者にとって必修科目となるのではないでしょうか。
まあとにかく、
新規就農者は多少時間はかかっても土地選びは慎重に!!
というのが伝えたかったことです。
間違ってもいきなり土地を購入したり長期の契約を交わしたりしてはいけません。
とはいえ、”いい農地”というのは誰しもそう簡単に手放すことはないので、ある程度の条件の悪さ(排水性など)は辛抱して少しずつ改善していくという心構えが必要でしょう。
でも、獣害だけは対処不能ですので、これだけは避けてください。
最後に、当ファームの新たな農地候補↓

いのししはまず来ないところ。
でも排水性は劣悪。
しかし対策は経験済みなので、まあ気長に改善していきます。
昨日、近所の方々と畑の排水について話しているときのこと。
もぞもぞ…
畑の隅に何やらうごめくものが!
もちろん、
捕獲する!!
っておいおい、
またこいつか!

何やら最近ご縁があるようで。
井戸端会議メンバーのお一方が、
農協へ渡せば金くれるで~、と。
マジスカ!?
そこへ丁度タイミングよく、地区のその担当の方が通る!
「ほな、お金もってくるわ~」

300円ゲット!!
もぐら駆除への助成なのだろうか?
偶然通りがかった人々による、見事な連携プレーでしたとさ。
でまあ、
獣害が発生したら被害は甚大ですよと。
直接的な農作物の損失以外にも、被害の修復や再発防止などにかかる設備費や人件費などもろもろ飛びますよと。
手をかけて育てた作物たちが一夜にしてやられたことによる精神的ダメージも大きいですよと。
防獣ネットや電柵を張ったり夜中に見回りに行ったりという防衛作業はかなり虚しく、これも精神的・肉体的・経済的ダメージが大きいですよと!!
ここまでが前回お伝えしたかったことです。
これを踏まえた上でさらに、獣害のもつ致命性を決定づけるのは、
獣害を継続的に防ぐ有効な手立てが今のところ存在せず、その上獣たちは今後ますます平野部へとその生息範囲を降下させてくるだろうということです。
つまり、今現在電柵やらネットやらで何とか防げているようなイエローゾーンでも数年後にはレッドゾーンと化す可能性が高いということです。


↑当ファームの裏山の向こう側の田んぼ。
ワイヤーメッシュで完全に囲ってある。
ここもいつまで作物を作れるだろうか…
農山村に人がたくさんいた頃は山奥に追いやられていた獣どもも、山間部生態系の荒廃や農山村に人があまりいなくなったことなどから頻繁に山から降りて来るようになってきているようです。
彼らの行動範囲が平野部へと拡大すればそれに応じて獲得できる餌の量も増えるわけで、個体群の繁殖成功も増えていくでしょう。
となると、その被害は加速度的に増えていくことになる。
もちろん猟師さんに捕獲されたり有害鳥獣駆除されたりもするが、獣の繁殖速度にはとても追いつかない(特にイノシシ)。
これまで人間が木材や農産物の生産の場として活用していた土地が獣たちによってどんどん制圧されていくようなイメージですね。
個々の農業従事者の方たちはものすごく頑張って対処なさっているようですが、残念ながらことごとく獣に敗退しているという話しばかり耳にします。
それも当然、冒頭にも書いたようにその対処に要する経費・労力が経営に相当なダメージを与えるからです。
この話しを展開していくと、食料生産の場が減って食料生産量も減って食料危機うんぬんとかの話しにもなったりしますが、そんなことは今はどうでもよい。
農業従事者にとって重要なことは、獣害が発生した(あるいは近いうちに発生が予想される)農地は早めに諦めて別の場所を探す方が賢明だということです。
現在獣害と闘ってらっしゃる方には失礼な話しですし、またそのような方々の努力には敬服致しますが、
今後就農を考えている方に「頑張って獣害と闘おう!」なんて言うのは、「さっさと辞めちまえ」と言うようなものでしょう。
これが現実。
新規就農者は獣害にぶち当たる可能性が特に高いと思っています。
これについてはまた後日。
7月末から、秋・冬作の準備が始まっています。
トップバッターはニンジンですが、これについては後日お伝えしましょう。
キャベツ・ブロッコリーなどの大物野菜もすでに種を播き、9月に定植する予定です。また、ニンジンもまた種播かなあきません。
で、それらのための畝をこしらえるべくせっせと耕耘しながら思ったわけですが、


耕耘の最適なタイミングというのはほんの一瞬しかない。
というのは少し言いすぎかもしれませんが、でもピンポイントでこの日!
という特定の一日に限定されることは間違いない。
まあ主には土の水分を、サブには雑草の生え具合などを意識してるわけですが、
最近のように雨がまったく降らん状態では、水分なさ過ぎて耕耘の効果が半減ですよ!
まあ、土がよくなれば耕耘適期は広がると思いますが、現状ではほんの一瞬ですわ。
とほほ(T.T)
まあそんなわけで、耕耘の前に水まいたりという悲しいことをやりつつも、とりあえず秋作の準備を着々と進めております。
耕耘と水分の関係が分からない、という方は童心にかえって子供たちと一緒に土だんごでも作りましょう。
新規就農リアル論。
略して
”新リ論”!!
いきます!
うちの圃場で獣害が発生したことはこれまでにお伝えしました。
このことは新規就農者にとって決定的な意味をもつと思うんですよね。
いや、新規就農者に限らず農村部で農業を営む全ての人にとって。
簡単にググってみたところ、平成18年度の三重県における農作物の獣害被害額は約2億円。
三重県では一月あたり約1700万の被害が発生してることになるんですね。
別のデータでは三重県には農業従事者が約7万戸あるらしいから、1戸あたり240円/月の被害!?
ってアホか!!
ジュース2本分の被害なわけないっしょ!!
まあこのデータの詳しい統計の取り方は知らんけど、おそらく農協とか普及所経由のデータでしょう。
となるとデータにのらない被害も相当あって当然。
しかも、当然獣害は平野部ではあまり起こらず農山村で起こるから、該当する地域で集中的に発生する。
なので一戸あたりの実際の獣害被害はもっと桁違いにあるはずなんです。
ま、こんな理屈こねるまでもなく、そんなもんはリアルを見聞きすれば5秒で分かるんですがね。
獣害被害は今後ますます増加の一途をたどっていくでしょう。
ま、眠いので続きはまた今度。
あ!
今回、写真がない!
仕方ないから、にっくきイノシシの写真でも載せますか…
うり坊を見て、
間違っても
「かわいい♪」
なんてほざかぬように!

確かにうり坊はかわいいけどさ、
でもこいつらがこの↑悪魔のような親イノシシへと成長するわけですよ!?
いまのうちに殺さでおくべきか!!
ついに…
ついに恐れていたことが起こってしまった!

↑イノシシに倒されたつるむらさき株
イノシシが作物に実害を及ぼし始めた!
この圃場がイノシシ発生地帯に属することは聞いていたし、お隣の畑に電柵がしてあることも知っていた。
とはいえ、サツマイモやジャガイモ、かぼちゃなど糖質の貯蓄態的な野菜は真っ先に狙われることは至る所で聞いていたが、それらの好物を植えなければ大丈夫だろうと甘くみていた。
しかし、おそらくイノシシは人間という種の誕生以来、互いの生息地の占有をめぐって戦いを繰り返してきた相手。
一昔前、農山村に人がたくさんいた時代は人間がうまいことイノシシを山奥に追いやっていたわけで、
本来的には、イノシシは里に降りてもっと食いたいわけです。
そして農山村に人がいなくなりつつある現代では、イノシシのやつらはその本能にまかせて食いまくるわけです。
そこにおいて、イモ・カボチャなどと同様にイノシシの好物であろうミミズ(ミミズは栄養価が高いらしい)が豊富に湧いた畑など、狙われないはずがない。

↑一度イノシシに掘られた土でさえ、少し掘るとこの通り。
2日前くらいだったか、当ファームに見学者の方がいらっしゃった。
脱サラ・新規就農を可能性の一つとして考えているとのこと。
彼自身はどうかわからないが、最近のメディアの農業ブームの影響で新規就農希望者は増えていると聞く。
どちらが先なのかは分からないが、不況による雇用の不安定化であぶれた労働者の求職活動とメディアの煽りが同調しているようだ。
農作業のパート・バイトに就くというのであればまあそれはそれでプー太郎よりはましなのでアリかもしれない。
しかし新規就農となれば話しは別。
リアルな新規就農の現状を知った上で判断してほしい。
新規就農の現実は、僕のようにまったくどこのグループにも属さずに始めるタイプであろうが、より一般的にどこかの出荷組合に属したり、行政の支援を受けたりしているタイプであろうが、ほとんど変わらないように思える。
むしろフリーであるほうが無茶な労働負担や借金を背負わずに済むかもしれない。
つい先日、出荷組合に属している新規就農の先輩が来てくれた。
彼は廃業するということだった。
僕自身、就農してもうすぐ1年が経とうとしている。
メディアで農業の上っ面ばかりが取りざたされている(らしい)昨今、そろそろ僕みたいなやつが就農のリアルについて話し始めるべきなのかなという気がしました。
決して、「ヤバいから就農するな」と決定づけているわけではないですが、この道でいっぱしに食っていくためには相当な能力と運が必要なのは間違いないと思います。
今回から、何回かにわけて、新規就農のリアルについて書いていこうと思います。
6月に、祈りをこめて播いたセスバニアの種
その昔、「メイン圃場」と呼ばれたその厳しい環境の中でよくぞここまで成長してくれた!

なんか、若干熱帯ぽい様相を呈してきましたね(^^;
ま、セスバニア自体も熱帯性の植物やからそれも当然。
例年にない雨の多さに救われて無事成長してくれました。
途中乾いたときは、死滅するのではないかとビビりましたがここまで来ればもう一安心。
放っておけば大森林を形成しやがるでしょう。
セスバニアを何度か刈り倒してしばらく経ってからがこの圃場の本番。
まあ春まで出番はないでしょう。
今日の午前中はよく雨が降りました。
まあ、台風直撃じゃなくて一安心。
そして、雨あがりの畑に足を踏み入れると…
何かいつもと違うような気が。
う~ん…
!!

これ、何だかわかります?
画像は若干意味不明ですが、ちょっと田舎に住んでる方なら検討つくのではないでしょうか。
案の定、これもありましたし。

はい。
イノシシですね。
俗に言う”獣害”というものの序曲!?
勘弁してくれ~
今回は草刈跡地だけが掘られてましたが、当ファームは畑全面に植物性有機資材を撒いているのでどこもミミズが豊富。
てことは、作物の畝も荒される可能性が…
う~むどうなることやら。
以前お伝えしたかどうか忘れましたが、
春に緑肥としてアカクローバを撒いたわけでして。
そやつらが今、花をつけています。

赤というよりピンク色ですね。
ほのかに赤い。
いいっすね~
話しは変わって、2・3日前のこと。
パラパラと、また雨が降ってきた。
「さっさと仕事終わらせちまうか…」
畑に足を踏み入れた。
そのとき!
ガサゴソとこちらに向かって突進してくるものが!!
!!
コイツは!!
……
あっと言う間のできごとだった。
地上に出ることもあると聞いたが、まさかその場に遭遇するとは。

ぬいぐるみじゃないよ~。
リアルです。
もぐらです!

象のように長い鼻。
こんなに鼻長かったのか。
色々な神経が集中してそう。
最近オクラが好調です。
ということは前回もお伝えしましたが、
売上向上のため、
重ねて強調しておかねばなるまい!
ま、そんなわけで、オクラを召し上がって頂いたお客さんにそろって
「マジ美味い!甘いよ!!」
と言って頂きました。

ここでふと思ったのですが、
夏野菜の「甘味」って何によって促進されるのだろう?
ハクサイ、コマツナ、ホウレンソウなどの冬野菜なんかは、冬の寒さにあたって甘味が増すことはもはや常識でしょう。
冬のホウレンソウの美味さといったらもう、激ヤバですもんね。
これは細胞を凍結から守るためだと言われていますよね。
糖濃度の上昇によって細胞内の浸透圧を上げて凍結を防ぐという、至って分かりやすい理屈。
では、夏野菜の場合は?
有名な例ではトマトがありますよね。
甘くて美味いトマトを作らはる方の多くはハウスを用いて節水栽培をしていらっしゃる。
これは水の吸収を抑えることによってトマト内の糖濃度を上げようということですよね。
しかし僕の知る限り、トマト以外ではこの理屈を聞いたことがない。
おそらくこの事例は、トマトが節水環境にも耐えうるようなニッチ出身の野菜だから可能なことなのだろうと思う。
キュウリやナスなんかは節水によって収量的なダメージが大きすぎるのではなかろうか。
ではトマト以外の野菜を甘くするためにはどのような方策が考えられるか?
ま、こんなとこで、眠いので今日は寝ます。
追伸
ちなみに写真のオクラは丸オクラですが、このオクラは多少大きくなっても柔らかく、生で食べられるというのが一般に多く出回っている5角オクラと違うところです。
このオクラが好評です。
是非ともご賞味ください!


