野菜作り

セレクトファームの野菜作りの特徴についてご紹介致します。

セレクトファームの栽培方法は、農薬を使わない無農薬栽培です。

ただし、種子に購入時から既にかかっている農薬などは除きます。この程度の微量の農薬の有無にはこだわる意味はないと考えますし、そこまでこだわり出すと固定種の自家採種までせねばならず栽培に係る手間が増え過ぎます。


そもそも私が無農薬栽培を選んだ理由を列挙すると以下の通りです。

  1. 就農前に訪ねた無農薬栽培の先輩農家の方の野菜がとても美味しく、憧れを抱いたこと
  2. プロフィールでも書いた通り、技術体系として確立していないチャレンジングな分野に映ったこと
  3. 既存の販路など何もない新規就農で、規模で勝負できるような土地でもなかったため、品質や独自の付加価値で勝負しないといけないと思ったこと
  4. できれば自分の体にも農薬がかかりたくないと思ったこと

とはいえ、私は決して慣行農法を否定したり口撃したりするつもりはありません。慣行農法はとてもマニュアル化の進んだシステマチックで優れた生産方法だと思います。工業化の進んだ国で農産物の価格をある程度手頃な値段に抑えるには生産効率に優れた慣行農法が主流となるのは当然でしょう。

私のようにマルチや防草シートを丁寧に張って草を抑えたり、最悪の場合手で草取りしたりするなんて、効率が悪いったらありゃしない。除草剤をパパッと撒いてハイ終了、とした方が効率よいのは当たり前です。

しかしそんな効率の悪い無農薬栽培ですが、今までやってきて、一つの利点として思うことがあります。それは、農薬に頼らない分、栽培技術の向上は早くなるかもしれない、ということです。もちろんこれは、日々の観察や試行錯誤や勉強があった上で初めて可能になることだとは思います。

例えば、農薬を使わないので害虫の行動がよく観察できます。よくよく見てみると、害虫はいるのにほとんど食べられていない綺麗な野菜もあれば、多数の虫に集中的に食べられている野菜もある。同じ品種の野菜であっても、栽培環境の微妙な違いで変化がある。この違いは何から生まれるのだろう?水分か、栄養か?独自に調べて、仮説を立てる。そして仮説に基づいて対策を実行する。そして結果を得て、またそれらを繰り返す。

まあいわゆるPDCAサイクルですが、農薬に依存していると、本来虫の付きやすい状態の株がいたとしてもそういった個々の野菜株の状態の違いがマスクされてしまうと思われます。農薬で虫を一掃してしまうことにより、虫害を受けやすいか否かという違いがそもそも見えなくなる。その結果、PDCAサイクルの発端が得にくいのではないだろうか。そもそも変化に気付くことが発端になると思いますので。

このように